2017年2月28日火曜日

本気で安全を考えたら原発は高くて作れない 17-2-2



 17-2-2としてアップした”見えない福島の廃炉の方向性”の中では、政府が原発の高コスト体質を認めたことを紹介した。
2016年11月20日付け日経の記事は、ヨーロッパで原発の安全対策を厳しくした結果工事が大幅に遅れていることを伝えている。
東芝が7,000億の赤字を出した原因も、アメリカで原発の安全性を厳しく審査するようになったためである。
翻って日本では、いい加減な審査で原発の再稼働が認められている。ヨーロッパやアメリカのように原発の安全性をもっと厳しく審査する必要があること、そして、そのように厳しく審査すれば必然的にコストが高くなる事をもっと訴えていくのが重要であると思う。








見えない福島の廃炉の方向性 17-2-1

日経新聞2017年2月28日付朝刊一面の記事。
”消えた「低廉」の2文字”の見出しがが目を惹く。
記事中では、原発を受け入れている地元の首長に宛てて政府が出す再稼働の要請書から「低廉」の2文字が消えたことを伝えている。
これまで、火力発電よりも安いと強弁して来た政府が遂に原発の高コスト体質を認めたことが示されている。
ただこの記事の残念なことは、火力発電が原発よりも地球温暖化の作用が強いという従来の主張に捉われている点である。
これまで私が調べてきた内容からは、温暖化の原因を二酸化炭素が主であるとするIPCCの説にはいくつかおかしな点がある。むしろ、海の温暖化や熱の直接排出がどの程度温暖化に影響しているかの評価が無視されている点を重視しなければならない。
海の温暖化に関しては、原発の影響は決して無視できない。
この1年間、他の用件に追われてこのブログの更新をさぼって来たが、がんばって遅れを取り戻したい。