2021年4月29日木曜日

嘘で塗り固めた原発汚染水の海洋投棄 2021-04 #1

 政府が原発汚染水の海洋投棄の方針を決めてから2週間喬強経った。
この間政府の宣伝は、原発汚染水に含まれているのはトリチウムだけで安全なのであり、風評被害対策に全力を尽すという方針で押し通そうとしているようである。下の記事にその方針が見える。

左側が4月26日のアンケート結果に関する記事の尻尾の方に小さく載っていたものである。右側27日の記事である。
ここからは、政府が徹底して「原発処理水は無害であり、漁連の不安(風評被害)にきちんと対処していく。」姿勢を見せており、世論もその方向で取り込まれている事が読み取れる。
しかし実際には、原発汚染水にはトリチウム以外にもストロンチウム90等12の核種が除去し切れずに残っており、通常の原発処理水とは異なる事を自民党の議員も指摘している。


これらトリチウム以外の核種は本質的に除去するのが無理なのではなく、ただ単に処理費用をケチった結果であることは先のブログで紹介したとおりである。

このまま汚染水の強行処理を許さないためには、まだ大量の半減期の長い核種が汚染水に含まれていることを多くの国民に知ってもらう以外にない。

そして、この手の世論誘導の記事がまたもさりげなく日経の記事に潜り込んでいた。
放射線治療に使われる同位体とトリチウムを比較すること自体がトリックなのである。
そしてまた、この人は同じくベータ核種であるストロンチウム90等も無害であると言うのだろうか?