2013年8月9日金曜日

二酸化炭素はそんなに悪者なのか その4 13-8-1

 <前回(13-7-4)の続き>
 観測された約140年間の温度上昇は、北海とバルト海が(元の数字を見つけられなかったが)極めて大きく、1.6℃程度である。
 これは北大西洋の1980年から2010年までの温度上昇0.6度(気象庁の下記URL)の3倍近く、全球平均の3倍である。

 興味を引かれるのは、バルト海は内湾のようなものであり、北海も周りを陸地に囲まれて日本海と同様の環境である点であり、どちらも外側の海(日本では北太平洋、ヨーロッパでは北大西洋)の温度上昇の2倍以上、3倍近い点である。
 http://www.data.kishou.go.jp/shindan/a_1/japan_warm/japan_warm.html




 大きく広がった水域でなく、陸地に囲まれた狭い水域でかつ発熱源が近くにある海域(バルト海、北海、日本海)で温度上昇が大きいのは、人間の活動の結果を疑いたくなる。
 そこで、海水面の温度上昇の原因について言及した報告などをネットで検索したが、ほとんど見つけることが出来なかった。
 辛うじて見つけたのが、日本の気象庁の下記のサイトである。

 少々長いが、冒頭の要約の部分を下記に引用する。
診断概要
 診断内容
 世界全体の年平均地上気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)は、1891年から2007年までの117年間で100年あたり0.67℃の割合で上昇しており、その大部分は地球温暖化によるものと考えられている。一方、地球表面の7割を占め大気の約1000倍もの熱容量をもつ海洋は、大気の温暖化に大きな影響を及ぼしていると考えられる。ここでは、世界の海面水温について、2007年までの約100年間の長期変化傾向を診断する。
 診断結果
 世界の年平均海面水温は、100年あたり0.50℃上昇していた。これは世界の陸上気温(陸域における地表付近の気温)の上昇率(100年あたり0.78℃)より小さかった。また、半球別に海面水温の長期変化傾向を見ると、北半球(100年あたり0.53)のほうが南半球(100年あたり0.47℃)より上昇率が大きかった。これらの事実は、気候モデルと呼ばれる数値モデルで地球温暖化について計算した結果と符合している。海面水温の長期的な上昇傾向には、地球温暖化の影響が現れている可能性が高い。

 何回読んでも、大気が暖められた結果海水面の温度も高くなったのだ、としか読み取れない。

 しょうがないので、海洋の上の大気が下の海水の温度を高めるメカニズムを記した報告があるのか検索したが、素人にも分かるように明快に説明したモデルは見当たらなかった。
 と言うよりも、そもそもそんな事はあり得ないと思うのだが、それについては次回に・・・。


 <続く>


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